もうすぐ春ですね。最近、塩麹がブームで麹が飛ぶように売れてるらしいね。
本来、地味な存在であったはずの麹が一躍脚光を浴び
“発酵食品界のスーザン・ボイル”の異名をとるほど人気ボイル(沸騰)。
麹特需による景気回復なるか?
はたまたステマ発覚で一発屋の運命を辿るのか?

みやここうじ 200g
「私たち、普通の麹に戻りたい!」チヤホヤされたり「イイネ!」と褒められることは気分がいいだろうが
それも加減の問題で、行き過ぎると不当な高評価に耐えられなくなるものだ。マナちゃんとか、もうかわいそすぎるだろ。
ってことでね、麹の評判があまりにもいいので逆にね、沈静化の一端を担いたいと。
ここらでコウジーズを解散させ、スターダムから引きずりおろし、相応の評価を与えるために。
塩麹、仕込んでみるテスト。

みやここうじの説明どおりにやってみた。(分量の○○~○○はちょうど真ん中の数値になるようにした)
タッパに入れフタをし、室温で保存。一日一回スプーンでかきまわしてやった。
その都度ニオイを嗅いで確認していたのだが「そんなニオイで大丈夫か?」と不安は増す一方だった。
生乾きの洗濯物みたいなオイニーなんだもの。「大丈夫だ、問題ない」
いざとなったらファブリーズすればいい。
10日ほど経った頃だろうか、いやもっとかもしれない。
噂によると塩麹が完成すると熟れたバナナみたいな香りになるらしいのだが相変わらずニオイはファブリーズしたくなる湿っぽい感じ。
いや、そんなはずはないと頭の中に熟れたバナナを思い浮かべ、集中力をMAXにしてみる。
もし、ニオイ鑑定人のベッツィー・ライオンズが嗅いだら何と言うだろうか。

はじめの頃のニオイが生乾きのTシャツだとしたら、いくらかマシになって生乾きのYシャツぐらいの感じか。
その湿ったスメルの中から、バナナかどうかはわからないが若干の甘さも感じられるか?
「百嗅は一食にしかず」
スライスしたキュウリに塩麹をボテッと落としてまぶして冷蔵庫で1日。
キュウリから出た水分が器にたまっていた。それをジャーっと流してキュウリに付いた塩麹自体は洗い流さずそのまま食ってみる。

うん、悪かないね。もっとショッパクなるかと思ったけどキュウリ自体はそうでもない。普通に浅漬けって感じだ。
今度はスライスしたキュウリぢゃなくて1本漬けにしてみようって。

2本漬けてみたうちの1本は1日後、もう1本は2日後に食った。

1日漬け

2日漬け
1日漬けではまだシャクシャクしたサラダ感が残っていたが
2日漬けになると手で持った時のキュウリにハリはなくなり、けれど食べてみるとキュッキュッと漬け物らしい歯触りになっていた。
ぬか漬けのような深い味わいはないがキュウリの甘さはよく目立つ。
キュウリが甘い!
全然甘くないメロンぐらい甘い。それでキュウリは甘いとウマイのか?って話になるわけだけど、結論としてはやっぱり「まァ、悪かないね」程度のもんだ。
塩麹床は糠床ほど手間がかからないから重宝されるのだろうが
野菜の漬け物の味としてはぬか漬けに遠く及ばないと思う。
これが塩麹に対する相応の評価というものではないだろうか?
キュウリの次は鶏ムネ肉を一枚漬けてみた。

1日冷蔵庫に寝かした鶏ムネ肉を半分に切り
ひとつは
ウメー!塩麹鶏ハム に仕上げ
もう半分はフライパンで焼いてみることにした。

ひとつつまんでみる。
ちょっとショッパイけどごはんのおかずにはちょうどイイ。
味の雰囲気は粕漬けや西京漬けに近い。でもアッサリしていてクドさというか重さはない。
肉質もしっとりしていてムネ肉のパサパサが嫌いという人にはイイ。(逆にパサパサが好きと言う人もいるが)

フライパンに鶏皮から出た脂と香ばしそうな塩麹のカスが残っていたので冷や飯と玉子でチャーハンにしてみた。
味は一切つけず残ったフライパンの味だけで。
空いたところに緑のもんでも入れたら立派なワンプレートランチだ。350円ぐらいでいかがでしょう?
塩麹の魅力とは?キュウリと鶏ムネ肉を塩麹で食べてみて
塩麹が巷で万能調味料なんて言われている理由がちょっとわかった気がした。
塩麹だけの味付けだと「なんかちょっと足りない感」があるのだが
「俺が俺が」と主張しない分、敵をつくらず誰とでも友達になれるという性格で
さらにコレを足したら…とか、この食材にも使ってみようか…って冒険がしやすいのだと思う。
応用が利くってことだね。
現に私もすでに次の塩麹アイデアを考えているところで、また安い鶏ムネ肉を使ってやってみたいと思っている。
塩麹の甘い風味にスパイシーな味付けを加えたら合うんぢゃないか?って。
あれ?結局は塩麹のステマに加担した形になってしまったか。
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